イングリッシュセッターの歴史

 

「イングリッシュセッター」の他に「イングリッシュセター」という場合もありますが、このブログでは「セッター」として綴ります。

イングリッシュセッター（以下セッター）は１６世紀（諸説によっては１４世紀）にスペインからイギリスへ渡ったスパニエル系が起源とされます。

１７世紀に入るとセッティングスパニエルとして繁殖されるようになり、スパニッシュポインター（詳細は不明）やウォータースパニエル、スプリンガースパニエルが交配に使われました。

ウォータースパニエルとは水中作業をする犬種の総称であり、特定の犬種を指していません。

 

 

猟犬としての能力を重視したため、外見にはばらつきがありましたが、１９世紀エドワードラヴェラックのセッターが現在の外見に大きく寄与したそうです。

その後セッターの特徴である白地に斑点模様の「ベルトン」はラヴェラックが作り出した用語です。

 

そしてパーセルルーウェリンがラヴェラック系のセッターの中で、狩猟に長けた個体を繁殖させて優秀なセッターを作りました。

それ故ラヴェラックセッターやルーウェリンセッターとも呼ばれましたが、イングリッシュセッターとして固定されました。

一般的に「セッター」といえばイングリッシュセッターを指します。

余談ですがアメリカに渡ったやや小ぶりで毛が短いルーウェリンのセッターは、「ルーウェリンセッター」としてAKCに登録されています。

 

 

イングリッシュセッターの概要

 

体高：５８〜６９㎝

体重：２０〜３６kg

原産国：イギリス

特徴：穏やかで優しい性格。人や犬と仲良くできる。猟犬なので運動不足はストレスになる。ショータイプは家庭向きで猟犬タイプは活発な傾向がある。

 

 

アルジャンのオリジナルイラストでイングリッシュセッターをご紹介

 

※画像をクリックで詳細ページへ移動します。

 

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日本でのイングリッシュセッター

 

２０２０年国内登録数は ６頭で１１１位です。

 

国内では希少犬種ですね。

それでも毎年登録されていますので、トータルではそこそこいると思います。

 

 

まとめ

 

セッターといえばイングリッシュセッターを指すこと。

スパニッシュポインターやウォータースパニエル、イングリッシュスプリンガースパニエルの交配により誕生したこと。

ラヴェラックやルーウェリンがセッターに大きく関わったこと。

白地に斑点模様の「ベルトン」はラヴェラックが作り出した用語であること。

猟犬であり運動量を多く必要とすること。

人や犬に優しく家庭犬としても向いていること。

 

以上を知っただけで犬知識UP!ですよ。