被毛の色、長さ、形状により別犬種となった

 

１.ベルジアンシェパードドッグタービュレン

 

２.ベルジアンシェパードドッググローネンダール

 

３.ベルジアンシェパードドッグマリノア

 

４.ベルジアンシェパードドッグラケノア

 

以下、愛称で呼ばれることが多い、「タービュレン」「グローネンダール」「マリノア」「ラケノア」で綴ります。

なお、ラケノアは国内登録がありませんので、アルジャンではオリジナルイラストがありません。

 

これら４犬種は長い名前です。

全てに共通する「ベルジアンシェパードドッグ」の言葉に注目します。

 

「ベルギーのシェパード犬」という意味です。

 

国内で有名なシェパードの正式名が「ジャーマンシェパードドッグ」であるように、ドイツのシェパード犬が思いつきますね。

つまりベルジアンシェパードドッグはそのベルギー版という感じです。

 

以前これら４犬種は同じ犬種としてまとめられていました。

 

起源についての資料がないのですが、まとめられていたということは、先祖犬が同じと考えるべきでしょう。

それぞれの地域で分かれていたので、別犬種としてそれぞれブリーディングが進み、現在では完全な別犬種として確立しています。

 

１９世紀地域ごとに分かれていたベルジアンシェパードドッグをご紹介します。

同じ犬種だったことを踏まえて、タービュレンを元にして話を進めます。

 

タービュレン

 

うちの子み〜つけた！犬種別オリジナルイラストより

※画像クリック・タップで詳細ページへ移動できます。

 

 

タービュレン村で発見された経緯から名前がつきました。

牧羊犬として活躍していましたが、機械化が進んだことにより、一時は絶滅の危機がありました。

 

近年は警察犬などの使役犬として活躍しています。

 

２０２０年国内登録数は３０頭で８４位です。

国内では希少犬種ですね。

 

警察犬として働く一方、性格は友好的で番犬には向かないとか。

でもその方がかわいくて僕は好きですね。

 

体高６０㎝前後　体重２８kg前後の大型犬です。

 

４犬種の中でのタービュレンの特徴は、被毛がオーバーレイであることです。

※オーバーレイとは毛先が黒っぽいことを指します。

 

 

グローネンダール

 

 

グローネンダール村で発見された経緯で名前がつきました。

同じく牧羊犬で同じ理由で、一時は絶滅の危機がありました。

 

タービュレンとの性格で違うところは、番犬に向いていることです。

 

２０２０年国内登録数は８頭で１０７位です。

国内ではさらに希少犬種です。

しかしその年によって頭数が変化するので、僕がイラストを描いたときは登録数がもっと多かったですよ。

 

体高６３㎝前後　体重２６kg前後の大型犬です。

 

同じ犬種だったことで、このグローネンダールとタービュレンは容姿が酷似しています。

若干のサイズが違う程度です。

 

タービュレンとは被毛の色違いで分かれるイメージです。

 

グローネンダールの大きな特徴はブラックのみです。

 

 

 

マリノア

 

 

メッヘレン町で発見されました。

マリノアは村や町の名前ではありませんね。

名前の所縁は不明です。

 

マリノアも同じく牧羊犬で絶滅の危機がありました。

タービュレンとグローネンダールの両方の性格を持った犬種として、警察犬や番犬にも向いています。

 

２０２０年国内登録数は２９頭で８５位です。

僕がイラストを描いた時は、頭数が多い順にタービュレン、グローネンダール、マリノアでした。

 

体高６０㎝前後　体重２８kg前後の大型犬です。

 

この犬種はタービュレンのショートヘアというイメージです。

 

特徴は被毛が短いことです。

 

ラケノア

 

レーケンセ地方で発見された犬種です。

同じく牧羊犬であり絶滅の危機がありました。

 

国内ではもっとも知られていない犬種です。

それもそのはず、国内登録はありません。

 

またベルギーをはじめ、世界中でもラケノアがもっとも少数とのことです。

 

国内登録の犬種をオリジナルイラストとして描いていますので、ラケノアはアルジャンにありません。

 

体高６０㎝前後　体重２８kg前後の大型犬です。

 

ご紹介するイラストはありませんが、タービュレンのワイヤーヘアー版のイメージです。

巻き毛で水を寄せ付けないゆえ、風雨や雪にも耐えることができます。

 

 

 

タービュレン・グローネンダール・マリノアの性格やかかりやすい病気、価格

 

※ラケノアは国内登録がないので除きました。

 

性格

 

３犬種ともに賢く飼い主に忠実。

 

 

かかりやすい病気

 

【てんかん】

シェパードに共通する病気で歩行困難になる場合がある。

 

【股関節形成不全】

全般に大型犬が発症する可能性が高く、股関節が異常に形成される病気。

 

 

寿命

 

タービュレンがやや長い傾向があり、１２〜１３歳。

グローネンダールとマリノアは１０〜１２歳。

 

 

価格

 

タービュレン

２０万円前後

 

グローネンダール

１５〜２５万円

 

マリノア

２５万円前後

 

まとめ

 

以上４犬種が同じ犬種でありながら、別犬種として進化と確立に至ったのです。

国内ではマイナーな話だったかもしれませんが、犬の雑学として知っていただければ幸いです。

 

ラケノア以外は国内で生活している犬種たちです。

希少犬種ではありますが、タービュレン、グローネンダール、マリノアはぜひ覚えてくださいね。

 

アルジャンでの「うちの子み〜つけた！」犬種別ステッカーでは、タービュレンとグローネンダールは結構売れています。

２０２０年の発表でマリノアが上位に来たので、今後は期待したいところです。