最初は模倣から

 

子供の頃から絵を描いたり、ものを作ることが好きでした。

最初は見様見真似です。

 

いわゆる模倣から始めました。

写真を見ながら似せて描く。

 

どんな立派な芸術家でも、最初は模倣から始めますよね。

まずは見た通りに描く。

 

これは現在のアルジャンの犬・猫のイラストに現れています。

 

 

写真と同じではつまらない

 

現在はお受けしておりませんが、初期の頃はお客様から写真データをお送りいただき、

写真と同じように描いてからステッカーにしたことがあります。

 

評判は上々でしたが、写真と同じように描くのですから、

完成したステッカーは写真をプリントして作ったものとなんら変わりません。

 

一生懸命に描いて写真のようなイラストが完成しましたが、それをステッカーにしたら写真のわんちゃんそのものです。

それなら写真をプリントアウトして、ステッカーにすればいい。

 

「モデル犬、猫をそのまま写真のように描写する」ことの意味が分からなくなりました。

 

 

アルジャンの真骨頂は、個性あるイラスト

 

アルジャン、強いて言いうと僕は画家ではなく、イラストレーターです。

 

イラストを描くのですから、イメージを優先します。

模写ではないのでデフォルメします。

 

有名な画家のピカソが初期に描いた油絵は、写真と見間違えるほどのものでした。

でも最後は「これなに？」という、独特な世界観の作品。

 

しかしそれが評価されましたよね。

 

もちろんアルジャンのイラストはそんな高嶺のレベルではなく、犬猫好きな方の７割が「かわいい」を目指しています。

 

どんなに技術が高い絵や、素晴らしい作品であっても、人の好みはさまざまです。

 

 

１００％の方が好きな作品は存在しない

 

全ての方が好きな作品は存在しません。

芸術作品だけでなく、イラストやその他も同じです。

 

 

本当はもっと大胆にデフォルメして、自分のイメージを具体化させたいと思ったことはあります。

 

でも、それは販売を無視するということになります。

 

個展を開くなど、真の芸術家を目指しているわけではなく、

７割の人が「このイラストのステッカーなら、貼ってみたい」と思うイラストを描く。

 

とにかく「７割の方が好き」を目指しました。

 

デフォルメ作品として好評をいただき、多くのご注文をいただく「イタグレ」をご紹介します。

 

 

かなりデフォルメしていますが、とても人気があるイラストです(^^)v

 

デフォルメはかわいく崩すことだと、僕は考えています。

 

極端に短くした首。

顔からはみ出しそうな眼。

 

でも誰が見ても「イタグレ」とおっしゃっていただけます^^;

 

このデフォルメして出来た作品が、お客様から高評価をいただけたとき、

イラストレーターとして至福の時なのです。

 

 

犬種によってはタイプ別をご用意

 

デフォルメして商品化した犬種の中には、のちほど違うイメージが膨らんだものがあります。

犬種によってはもう少し、実際の犬種に近づけてみたいと思うこともありました。

 

 

僕の中で代表的なイラストはダックスフンドでした。

これらはロングコート（ ブラックタン）です。

 

 

同じ犬種を描いたものですが、ここまで違います。

 

上の大きくデフォルメして、かわいさを強調したものは「ファンシータイプ 」。

下のかっこかわいい系を、目指したものは「クールタイプ 」。

 

どちらも人気があります。

選ばれるお客様の好みです。

 

このように７割の人が好むイラストを目指す中で、

タイプ別にご用意する場合もいくつかあります。

 

商品数が圧倒的に増えるので、商品管理は大変なものになります。

 

でも少しでも多くの方に好まれるものをご提供したいと思っています。

 

 

究極だけど大好き

 

最後にアルジャンのオーナーが描いた、看板犬の走り描きをご紹介します。

 

さきほどはもっと大胆にデフォルメしたくても、販売は無視できないと綴りました。

しかしオーナーならできます！

 

究極なデザインで笑えましたが、僕の好きなツボにハマりましたよ。

 

甲斐犬の「楽」（らら）とアメリカンブリー「局」（つぼね）

 

この子たちを描くとこうなりました。

 

はちゃめちゃだけど、楽局って判るのが不思議。

もしかしたらオーナーの方が、絵の才能が上かもしれない^^;

 

見方によっては、楽はまぬけなキツネって感じかな？

そして局は覆面レスラーかに見えるし、妖怪にも見える。

 

 

 

大爆笑でしたが、僕としてはど・ストライクで、ツボにハマりました。

 

いつかこのステッカーを作ってみようかな？（笑）